この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
当時90歳を越えていた高齢者が交通事故に遭い、死亡した。保険会社から、賠償提案を受けたが、その額が低額に過ぎたため弁護士が介入して、賠償交渉を行うこととした。
解決への流れ
被害者は、事故当時家庭農園をやっていました。そこで、具体的に栽培していた作物の内容や、1日のスケジュールを陳述書という形で証拠化し、裁判所に提出しました。その結果、裁判所による和解案では、被害者の3年分の逸失利益を肯定しました。また、死亡慰謝料についても、通常裁判所で認められるであろう金額を請求したところ、当初の提示額のおよそ倍の金額が認められました。最終的には、弁護士が入る前の提示額から600万円の増額が認められました。<解決のポイント・解決までの流れ>交通事故で死亡したことに対する損害賠償請求は、相続問題も関連してくるため、初動で各相続人間の合意を取り付けておくことが重要になります。基本的には、損害賠償額が増加することは相続財産の増加につながり、マイナスにはならないことを説明し、各相続人の同意を取り付けました。また、死亡事案においては被害者から直接の証言を得ることができません。そこで、親族からお話を伺い、亡くなるまでの生活状況をできる限り具体的に聞き取り、裁判所にも本人の当時の生活状況が容易にイメージできるように心がけて、陳述書等を作成しました。
高齢者の死亡事案については、逸失利益はなかなか肯定されにくいです。そのため、本人の収入状況を明らかにするとともに、仮に現金収入がなくとも、外に出れば働けるほどの体力があったことを証明するために、当時の本人の生活状況をできる限り具体的に再現する証拠作りが必要になります。このような専門的な証拠作りについては,経験を経た弁護士に依頼するのが望ましいです。