この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
長年の営業活動が実って相手先と継続的契約を締結する段階にこぎつけたが、法律的な言葉が多くて契約条項案の意味がわからない。取引上の力関係は相手先が優位であり、読む条項案すべてが相手先に有利にかかれているように見えてしまうが、不利な契約条項になっていないだろうか。専門家の目から見た意見を聞きたい。
解決への流れ
契約条項案を拝見したところ、確かに理由なく相手先に有利にも読める条項が散見されましたが、業界の慣例によるものとも考えられ、一概に不当とも言い切れない状況でした。そこで、担当者に対し、業界の慣例や継続的契約を結ぶことにより相手先・当方が受けるそれぞれのメリット・デメリットをお聞きし、判断の資料としました。結局、問題視していた条項案は、慣例となっているものを厳格な文言で表現したにすぎず、当該業界で契約を締結する以上、受け入れる必要があるものであることが判明しました。
ある業界における常識が、他の業界においても一般的であるとは限りません。その意味で、すべての業界が個性的な側面を持っています。契約書のチェックひとつにしても、弁護士と顧問先企業が密なコミュニケーションをとり、業界の常識を共有することによってはじめて可能になるものだと考えます。