犯罪・刑事事件の解決事例

目撃者なき労災事故で会社から賠償金

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北神 英典 弁護士が解決
所属事務所法律事務所横浜きぼうの杜
所在地神奈川県 横浜市中区

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

マンション屋上にある携帯電話の基地局でアンテナの修正作業中にアンテナから転落死したという下請け作業員の妻が、相談に来られました。元請けの会社が損害賠償責任を認めないと訴えていました。作業員は、工事が休みの土曜日に一人だけで作業をしていて、夜になって、工事現場で頭から血を流して死んでいるのが発見されました。元請け会社に何らかの責任があるのは明らかと考えられました。

解決への流れ

元請け会社は「下請け作業員は元請け会社の指示なく勝手に作業をしていた」とか「下請け作業員は、高血圧の持病によって転倒して頭を打って亡くなった」とか主張して自分たちの責任を否定していました。そこで、作業員の妻と子供たちを原告として元請け会社2社に損害賠償を求める裁判を起こしました。マンションのオーナーを説得し事故現場のある屋上に入れてもらいアンテナの配置や高さを調べ、さらに作業員の行政解剖に当たった医師に掛け合い、作業員の頭の骨折の程度を証言してもらい、元請け会社の主張が理由のないことを明らかにしました。最終的に裁判所からの強い勧告を受けて2750万円の支払いを受けることで和解が成立しました。

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北神 英典 弁護士からのコメント

元請け会社に抵抗されて難しい裁判でしたが、最後は解剖医の証言が決め手となって、下請け作業員は元請け会社の暗黙の指示のもとでアンテナ作業中に落下して死亡したという真実を裁判所に理解してもらうことができました。被害者の作業員はベテランで、危険な高所作業を一人だけでやっていたというルール違反が被害者の落ち度として差し引かれました。損害賠償額は決して高額とは言い得ないものでしたが、ご家族の方にも十分納得してもらい円満解決となりました。